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つくづく感じる、「相続は税金だけではない」
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相続に「争続」はつきもの。税理士の浅野和治先生も、長い経験の中でそうした幾多の案件に遭遇し、「とにかく、相続をめぐる争いの芽を摘むのが、私たちの仕事」という境地に至ったそう。例えば、「一次相続においては、家だけは奥さんに持ってもらうようにアドバイスする」のだとか。そのわけは?
それぞれの家の事情がある

前回、相続は「一次相続」と「二次相続」をトータルで考えるべきだ、というお話をしました。ただし、それはあくまでも税金が高いか安いか、のお話。実際の相続では、機械的に割り切れないことが、これでもかと出てきます。

例えば、母親に、自分の親からもらった財産がけっこうあって、生活に余力のある場合、子どものほうの状況を考えたら、多少税金は増えても一次相続で全額子どもにあげたほうがいいだろう、というようなケースって、けっこうあるんですよ。そんな時には、正確に税金の話をしたうえで、「お子さんに、全部あげたらいかがですか」とアドバイスすることもあります。「どうして私は一銭ももらえないのか」という、母親の疑問、憤りが出てきた場合には、きちんと答えています。

仮に二次相続まで見越したプランができ、相続人みんなが合意して一次相続を終えたとします。ところが、予想以上にお母さんが長生きし、財産が大きく目減りしてしまうかもしれません。母からの相続を当て込んで、父親の時は兄に譲歩したのに、などということになれば、感情的な対立を生むことになる公算大。被相続人の余命、生活などについても、一次相続の時によく考え、しっかり織り込んでおかなければなりません。

さらに、途中でお母さんの気が変わり、二次相続の中身が合意と違うものになって、揉め事が起きる可能性だってあります。少なくとも、そうした争い事にならないよう、お金以外の面も含めてフォローするのも、相続の相談を受けた専門家の務めではないか、と私は考えています。
争いの芽を摘むために

例えば、経験からたどり着いた私の鉄則に、「父親が死んだ一次相続では、できるだけ母親から家を取り上げない」というのがあります。仮に土地は、同居する長男が相続したとしても、“上物”だけは、母親の名義にしておいてもらうのです。

理由は、こうです。家まで長男が相続すると、実際には住んでいるのに、お母さんは「自分の居場所がなくなった」という感覚にとらわれるんですね。そうすると、「息子に家を取られた」「嫁が辛く当たる」と、例えば長女のところに出かけては、悪口を言うようになる。本当に、判で押したようにそうなるから、不思議です。

長年連れ添った伴侶を亡くすと、男はそれをいつまでも引きずります。でも、女性は3年もすれば、すっかり立ち直る。いい悪いではなくて、それが女性なんですね。だから、一次相続の遺産分割協議では、「私は何にもいらないよ」と言っていたにもかかわらず、ある日、「取られた」と言い出すわけです。

二次相続でのきょうだい間の争いのタネを、母親が蒔く。そうなっては元も子もないですから、私は「いらない」と言っているお母さんにも、「居場所」だけは確保しておくように進言するのです。子どものほうにも、同じ話をして説得します。

一次相続と二次相続をトータルで考える。繰り返しになりますが、それは税金の話だけではないんですね。

カテゴリ:遺産分割
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