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「もったいない」が招く相続のモンダイ
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今の日本で多く亡くなっているのは、大正から昭和初期ぐらいのお年寄りです。戦争も体験し、倹約家で「物持ちがいい」のは、この世代の人たちの特徴と言えるでしょう。ところが、その気質が、相続においては時として問題になることもあるそうです。税理士の平井良先生に聞きました
「思い出の品は、捨てないでほしい」

前回

、私は東京の下町、荒川区に税理士事務所を開いている、と言いました。下町は、老人の多いところでもあります。子どもたちは、みんな巣立って郊外に住み、狭いわが家には高齢の夫婦だけが暮らしている、というパターンがとても多いんですね。その親が亡くなると、よそにいた子どもたちが集まって、相続について話し合うことになります。

そんな時、意外な盲点になるのが、家にある「物」たち。家の中に、想像以上に荷物が多いのです。考えてみれば、今の高齢者は、なかなか物が捨てられない世代ですよね。そんなこんなで「堆積」した衣類とか書籍とかで、狭い部屋はやっと通るのが精一杯、などという例を何度も目にしました。

失礼ながら、とても価値のあるものには見えなかったので、あるお客さんのところで、残された奥さまに「どうして捨てなかったんですか?」と尋ねたことがあります。そうしたら、寝たきりの旦那さんに「昔の思い出の品だから、自分の持ち物は捨てないでくれ」と言われたのだとか。それでは、捨てるに捨てられないですよね。私の経験からみて、そんな家が、今の高齢者家庭には少なくないはずです。

ただで処分はできない

取ってあるもの、例えば高価な壺だとかが、「財産」にカウントされる場合もあります。でも、多くの場合は金銭的な価値のない私物であることがほとんど。片づけて家を売ろう、などという場合には、けっこうな撤去費用になることがあります。

物ではありませんが、私が依頼を受けた相続の案件には、こんなのもありました。亡くなった方が、昔町工場を営んでいて、工場にある工作機械なども、そのまま残されていました。その場所を駐車場にでもしようと思ったのですが、機械を撤去するには「特別料金」で専門の業者に依頼しなくてはいけません。

こうした、撤去などにかかる費用は、被相続人の財産から捻出することになります。相続財産は、そのぶん目減りするわけですね。それが、相続を受ける人にとって吉と出るか凶と出るかは微妙な部分もあります。純粋に相続財産が減る一方で、相続税の算定基準となる遺産総額が抑えられるから、減税になる可能性があるためです。ただいずれにせよ、相続を受ける側にとってみれば、「予期せぬ出費」であることは事実です。

歳を取るにつれ、いろんな物に「気持ちが入ってしまう」のは、仕方のないことかもしれません。しかし、自分がこの世にいなくなった後、その「大事なもの」は、どうなるのでしょう? けじめをつけて処分するなり、使えるものなら人にあげるなり、自らの手で「行き先」を決めてはいかがでしょうか。みんなが「この荷物どうするの?」とならない状況にしておくのも、立派な相続対策だと思いますよ。

カテゴリ:生前贈与
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