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大事な相続、「セカンドオピニオン」という選択もある
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医療現場などで耳にする「セカンドオピニオン」。病気の診立てや治療法について、今かかっているのとは別のお医者さんに意見を求めることですが、税理士さんの世界でも、活用されているのをご存知でしょうか。今回は、そのメリット・デメリットについて、税理士法人斎藤会計事務所の斎藤英一先生にうかがいます。
◆「でんと構えた」お母さんが相談に

斎藤先生:前回、「揉めない相続のコツは、被相続人がイニシアチブをとって、生前に子どもたちを集め、遺産分割の考え方をしっかり話したおくことだ」という話をしました。先日、それを地でいくお母さんが、事務所に相談にいらっしゃったんですよ。ご自分は80歳で、ご主人もご健在なのですが、ちょっと気がかりなことがある、と。「資産の大半が不動産で、もしこのまま相続になったら、相続税の支払いが心配だ」ということだったんですね。

でも、このお母さんは立派でした。子どもを2人引き連れてやってきて、「お前たちも、先生の話をよく聞いておきなさい」と、私の前にでんと座って(笑)。「生前の相続の話をすべき」といっても、そんなに簡単なことでないのは、私もわかっています。「縁起でもない」という感情が、どうしても先に立ちますから。でも、このお母さんのような対応をしていただければ、相続も「家族の普通の会話」になりますよね。これこそ理想の姿だと感心させられました。

ところで、実はお母さんは、相続についてすでに別の税理士さんに相談されていたんですね。私のところへは「セカンドオピニオン」を求めにいらっしゃったのです。

八木:なるほど。今の税理士さんのアドバイスに従っていいものかどうか、迷ったわけですね。どんな中身だったのでしょう?

斎藤先生:その先生は、付き合いのある不動産会社から紹介されたそうなのですが、やたらと物件の売却を勧められるので大丈夫かな、ということでした(笑)。この案件については、まだ概要をうかがった段階で、具体的なアドバイスを差し上げられるか否かも含めて、これからのお話になるのですが。
◆コストは発生するが、メリットは大きい

八木:先生のところには、そういうふうにセカンドオピニオンを求めるお客様が、けっこういらっしゃるのですか?

斎藤先生:ええ、時々みえますよ。例えば、会社を経営しているので顧問税理士がいるのだけれど、話してみるとどうも資産税関係には詳しくない。さりとて、親の代からお世話になっている先生なので、そちらの案件をまったく頼まないというわけにもいかない。そこで意見を聞きに来ました、というパターンですね。

八木:やはり、心配なことがあったら臆せず他の税理士さんにも相談してみるのが正解ですか?

斎藤先生:そうですね。特に相続の場合は大きなお金が動くので、この分野に詳しい先生とそうでない人がやるのとでは、支払う税金の額に大きな開きの出ることもあります。疑問点が解消できないようなら、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。ちなみに、先に頼んだ先生に許可を取る必要はありませんし、「別の税理士のところに行った」という情報が洩れることもありませんよ。

ただし、当然のことながら、1人にお願いするのとは別にコストが発生します。いくらかかるのかは、事前に調べておく必要があるでしょう。
カテゴリ:遺産分割
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