遺言書を書かないデメリット、あなたは理解してますか?~その2~ ┃ 相続に強い税理士紹介 相続財産センター

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遺言書を書かないデメリット、あなたは理解してますか?~その2~
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遺産分割のやり方を示し、相続人に自らの気持ちを伝える遺言書。それは、「争続」を未然に防ぐためにも、有効な相続対策です。とはいえ、法的な有効性が認められなかったり、逆に揉め事のタネになったりしたのでは、元も子もありません。税理士法人チェスターの荒巻善宏先生は、「遺言書の作成に当たっても、専門家のアドバイスを受けるのがいいでしょう」と語ります。
◆争いを呼ぶ遺言書もある

八木:遺言書の重要性は理解しているのですが、いろいろな先生にお話を聞くと、中には封筒を開けてみたらとんでもないことが書かれていた、というケースもあるようです。

先生:私も何回かお目にかかったことがありますよ。特定の誰かに多くの財産を渡そうと考えると、「フライング」を起こしやすくなる傾向があるように感じます。たくさん子どもがいるのに、「長男に全財産を譲る」と書いてあったりするケースですね。相続人ではない「内縁の妻」に遺産の多くをあげるような内容だと、さらに揉める確率は高まります。

前回もお話ししたように、遺言書があれば、遺産分割は原則的にそこに書かれた内容の通りに実行されます。しかし、法定相続人には、遺留分という最低限の遺産の取り分があって、これだけは侵すことができません。ですから、仮に遺言書に「全財産を譲る」と書かれていたとしても、他の相続人はその譲られた人から、自分の遺留分だけは取り戻すことができるのです。まあ、そういう法律論の部分は別として、他の相続人からみて明らかに不自然な分割内容だと、「あの人が、弱っている父親に無理やり書かせたに違いない」という話になりやすいんですね。そこから争いが始まるわけです。

◆もちろんすばらしい遺言書も

八木:相続人が予想だにしなかったことが書かれているために、騒動になる。それは、被相続人にとっても望むところではありませんよね。

先生:そんなことにならないためには、まずは自分一人で書こうとしないことです。お話ししたような「びっくり遺言書」って、たいてい手書きで、ノートなんかに書かれているんですよ。

遺言書には、自分で書く「自筆証書遺言書」、公証役場で公証人に代筆、保管してもらう「公正証書遺言書」、自分で書いて公証人に保管してもらう「秘密証書遺言書」があります。日付や印鑑を忘れて無効になったり、紛失したりといったリスクがある「自筆」は、避けるのが賢明。相続人の疑いを招かないためにも、「公正証書」をお勧めします。内容についても、遺留分や、きめ細かな遺産分割の仕方、例えば「不動産のみを相続しても相続税の支払いに困るだろうから、これくらいの現預金も渡しましょう」といったアドバイスのできるプロの力を借りて、考えるべきだと思います。

八木:人生最後の意思表示なのですから、万全を期すべきですね。

先生:問題点からお話ししましたけど、もちろんすばらしいメッセージに出会ったことも、何度もありますよ。遺言書には、遺産分割の他に、自由に被相続人の気持ちをしたためた付言事項というのを添えることができます。そこに、「どうしてこういう分割の仕方になったのか」という理由とか、家族一人ひとりへの思いとかがきちんと書かれていると、けっこう感動を覚えます。部外者の私でさえそうなのですから、身内はなおさらでしょう。この部分に法的拘束力はないのですが、例えば「長女は生前、私にこんなことをしてくれた」と、他の兄弟の知らない事実が記されていれば、それだけで揉め事のタネが1個、確実に消えるわけですね。

八木:親の率直な気持ちが書かれていたら、それに逆らってまで争うというのは、よほどのことでしょう。きちんと残せば円満な相続に効果絶大な遺言書なのに、書かなかったり、書く中身が「間違って」いたりするのは、もったいない限りだと、あらためて感じます。

カテゴリ:節税
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