メリット大、リスクも大の「広大地」~その3~ ┃ 相続に強い税理士紹介 相続財産センター

トップページ > 遺産相続 「先生 教えて !」 > メリット大、リスクも大の「広大地」~その3~

メリット大、リスクも大の「広大地」~その3~
vol.191img
適用されれば、相続する土地の評価額を大幅に引き下げることのできる「広大地」の適用ですが、実際には申告に際して二の足を踏む税理士さんも多いそう。「原因は、適用できるかどうかの判断が難しいのと同時に、税務署に否認される可能性という、大きなリスクを背負うことになるからです」とランドマーク税理士法人の清田幸弘先生は言います。
◆「更正の請求」で取り戻した

先生:前回、すでにマンションの建つ土地が「広大地」として認められた事例を紹介しましたけど、実はこれは、いったん別の税理士さんがその適用をせずに申告して、相続税の納付も終わっていた案件だったんですよ。我々が税務署に対して「更正の請求」を行い、1億円超を還付してもらったのです。

「更正の請求」というのは、簡単に言えば、申告期限までに行った当初申告で税の払い過ぎが判明した時に、そのぶんを返してもらうための制度。申告漏れなどに気づいたら「修正申告」する必要がありますが、その逆もあるわけですね。ただし、税務署の側からすれば、一度徴収した税金をわざわざ返すことになるのですから、それが認められるのは簡単なことではありません。

八木:結果をみると、最初の税理士さんは、お客様に1億円の損をさせるところだったわけですよね。

先生:「現にマンションが建っているのに、広大地が認められるはずがない」という、ある意味「普通の判断」をしたのでしょう。当然、リスクも頭をよぎったと思いますよ。

◆大きく減額するほど、リスクも増える

八木:税務署が、広大地の適用を認めなかった場合ですね。

先生:「そうですか、ではやり直します」では済みません。払うべき税を逃れようとしたとみなされて、過少申告加算税、延滞税といったペナルティが課せられることになります。合わせて、だいたい30%くらい。これが減額分、今の例なら1億円にかかってきて、3000万円の追徴となってしまうんですね。ずっと話してきたように、広大地の適用による土地の評価減の効果は抜群なのですけど、大きく減額できるぶん、「失敗」した時のダメージもハンパではないんですよ。

相続を請け負ったある税理士さんが、被相続人の持っていた複数の土地を片端から広大地として申告し、大変なことになったという話を聞いたことがあります。申告後、それらの土地の周辺にどんどんマンションが建ち始めたんですね。「集合住宅の敷地用地に適している」ことが、明らかになってしまった。結果的に、その事実を認識した税務署によって、広大地の適用は全部否認されたそうです。けっこう地価の高い場所だったといいますから、ペナルティも甚大だったはずです。

これなどは、先ほどの事例とは反対に、広大地の怖さを知らない税理士さんが“暴走”したとしか言いようがありません。ただ、我々からみて問題なく広大地と認められるだろうと思われる案件に対して、税務署が彼らなりの理屈で「対抗」してくることも、けっこうあります。本当に一筋縄ではいかない世界なんですね。

八木:税務署にしてみれば、大幅な評価減はできるだけ避けたいところでしょう。そのせめぎあいにも負けないプロに頼むことが、大事なんですね。

カテゴリ:節税
関連記事
15億円の相続税を「取り戻した」話
実は、税理士の中には、相続に詳しい先生もいれば、そうでない先生もいます。特に多額の資産を持っていたり、多くの不動産が絡んだり、事業承継が必要だったり――といった相続の場合には、“その道のプロ”に頼むのが正解です。今回は、税理士法人おしうみ総合会計事務所の鴛海量明先生に、それが実感できる事例をご紹介いただきます。
税理士事務所には、「専門店」も「百貨店」もある
税理士といえば、言わずと知れた税の専門家。ただし、みんながみんな、すべての税目に精通しているとは限りません。むしろ、それぞれに得意分野を持ちつつ、相談に乗っているのが普通。複数のプロがタッグを組む税理士事務所の場合も、その特徴はさまざまです。例えば、法人税に詳しい、相続税に実績がある、といった「専門店型」もあれば、ユーザーニーズに一気通貫で対応しようとする「百貨店型」も。「税の申告を依頼する時には、自分の状況に見合った先生、事務所を選ぶのも大事なことです」と公認会計士・税理士の古川勉先生は話します。
税理士には「恥ずかしいこと」から話してください
税制改正により、今年1月から納税対象者が、ぐっと増えた相続税。「節税」をはじめとする相続対策のために、税理士などに依頼するケースも増えそうです。当然のことながら、財産などの情報は、包み隠さず専門家に開示するのが前提。「他人には言いたくないことも話してほしい」「素人判断は慎むべし」と、税理士の平井良先生は言います。
相続が得意な税理士の無料紹介はこちら